エニグママシン ー プレイ後の感想と作品解説【レビュー】

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©ENIGMA STUDIO ©2016-2023 Dolores Entertainment S.L. Published in JAPAN and Asia by COSEN ©2023 COSEN

 

基本情報

 

タイトルエニグママシン
対応機種Steam/Nintendo Switch|2
販売賈船
開発ENIGMA STUDIO
発売日2018年11月16日(Steam版)/2024年2月1日(Switch版)
対応言語英語,日本語,フランス語, イタリア語, スペイン語, 韓国語, 中国語 (繁体字)

(※青字はNintendo Switch版にて対応)

Nintendo Switch 2(日本語・国内専用)では日本語でのみプレイ可能。一部、ソフト内で言語を変更できる場合があり。

備考CEROレーティング:A(全年齢対象)

 

作品概要

 

「エニグママシン」(「The Enigma Machine」)はアイルランド・ゴールウェーを拠点とする個人ディベロッパーENIGMA STUDIOによるゲーム作品。Nintendo Switch版では賈船がパブリッシングを担当。

本作のゲーム内容はコマンドベースと一人称視点探索の両要素を組み合わせたアドベンチャーゲーム。プレイヤーは未知の世界に放り込まれた仮面の英雄を操作して、失われた記憶を取り戻す旅へと赴いていく。

レトロ風PCの起動画面から始まる印象的な導入や、画面のひずみを再現したVHS風の独特なビジュアル演出がノスタルジック且つ不穏な雰囲気を醸し出しているのが作品の特徴。

本作を含めた同ディベロッパー開発の「MOTHERED」、「ECHOSTASIS」の計三タイトルをもってENIGMA STUDIO三部作として定義されているようだ。Nintendo Switchではこの内、第二作の「MOTHERED」までが移植されており、こちらはGame Source Entertainmentがパブリッシングを担当している。

 

リンク:JAY @ ENIGMA|STUDIO 🐎TÖLT🐎(X(Twitter))

リンク:COSEN(X(Twitter))

 

操作方法

 

操作方法(※Nintendo Switch版)

JOY-CON(左)
Lスティック移動
上ボタン
下ボタン
左ボタン
右ボタン
Lボタン(長押し中)マウスカーソル呼び出し
ZLボタン
-ボタンポーズメニュー

 

JOY-CON(右)
Rスティックカメラ操作
Yボタン
Xボタン【キーボード】スペースキー
Bボタン【キーボード】1文字戻る、【移動シーン】(長押し中)走る
Aボタン【移動シーン】キャンセル、銃をしまう、(L長押し中)銃を取り出す
Rボタン(マウスカーソル操作中)インタラクト
ZRボタン(銃取り出し時、Lボタン長押し中)発砲
+ボタンメインメニュー

 

テーブルモード及び携帯モードでのプレイ時は、簡易キーボードUIが表示されている際に画面タッチ操作にも対応。ただし、操作性はあまり芳しくない。

 

ゲームの進め方

 

demOS操作パート

メーカーロゴの後、タイトルメニューでAボタンを押す事でゲームが開始される。開幕直後はレトロPCの起動画面を模したオープニングデモが展開。以降、プレイヤーは画面の向こうからテキストで話しかけてくるAI、”demOS”に対していくつかの質問を行っていく。

 

demOSへの質問の仕方

こちらからdemOSに対して質問できる内容は決まっており、入力可能な場面では画面右側の「QUERY(クエリ) LIST」上に対応ワードが一括で表示される。この何れかを1文字ずつ正確に入力を完了する事で質問が成立する。

 

入力の際には画面上に簡易キーボードが表示され、コントローラー操作の場合は各キーの部分にカーソルを動かした後にAボタンで入力していく。エンターキーやスペースキーなど一部の特殊なキーについてはショートカットボタンが割り当てられているので活用するといいだろう。

本作では大文字小文字の区別はないので、上画像の場合はそのまま「get to know」と入力。スペースの部分ではしっかりスペースキーを押して1文字分を空ける必要がある。正しく入力が終わったら最後に+ボタンを押して、エンターキーの効果を反映させよう。

 

levelsについて

「levels」とある欄では、demOSを通じて現在挑戦が可能な”ドリームスケープ訓練”のレベルが一括で表示される。入場可能な訓練レベルはゲーム進行段階に応じて1つずつ追加されていく。

レベル1の訓練に挑みたい場合は簡易キーボードの表示中、クエリの入力と同じ要領で「level 1」と入力することで開始される。訓練は目的を達成するか、コンソールの前でインタラクト(後述)を行う事で終了することができる。

 

ドリームスケープ訓練パート

訓練パートに入ると、一人称視点のアドベンチャー風ゲーム画面へと一転。ここからは、仮想空間内でレベル毎に規定の目標を達成することが目的となる。

 

訓練パートの基本操作

基本操作はLスティックで移動、Rスティックでカメラ操作。また、Lボタン長押し中はマウスカーソルが表示され、このカーソルはLスティックで操作が可能。カーソルを置いた対象に対してインタラクトを実行したい場合はRボタンを押そう。

画面左側ではdemOSが事あるごとにテキストを通じて話しかけてくるが操作用チュートリアル的な内容に加え、重要な事を話す場合もあるので時々目を向けてみるといいだろう。

 

銃について

ゲーム後半に進むとあるタイミングで銃を入手することができるが、これはトレーニングパートで使える武器となっている。

使用方法はまず”Aボタン”を押して装備。その後Lボタン長押し中は銃を構えるので、狙いを定めた後にRボタンで発砲と言った具合だ。

弾数に制限はないので、銃で撃つ必要がある対象が現れた場面では遠慮なく使っていくといいだろう。

 

プレイ後の感想

作品概要の項目でも示したように、本作「エニグママシン」は「Mothered」、「Echostasis」と並ぶ”エニグマスタジオ三部作”の第1作目に位置付けられている作品であるとのことだ。

他に類を見ない独特なゲーム構成がそのまま本作の魅力となっており、全編を通じて漂うVHS風の映像エフェクトやレトロPCによるコマンドライン操作、ローポリのVR空間など、あらゆるゲーム内要素がノスタルジックを演出し、全文カタカナテキストで頻繁に語り掛けてくる「demOS」の存在がまた、プレイヤーに得体のしれない不穏さを掻き立てる。

ゲームの特徴の1つとなっているVHS風演出については効果的に使われてはいるものの、ゲーム進行に伴って次第にエフェクトのかかり具合が、純粋に画面を見辛くする嫌がらせに近いレベルまで強くなって来るので、ここは賛否両論となるポイントかもしれない。

 

今回プレイしたNintendo Switch移植版ではJoy-ConやPROコントローラーといった各種コントローラーデバイス対応の操作仕様となっているが、簡易キーボードの操作場面では主にカーソル移動の感度が芳しくなく、プレイヤーに次第で入力のレスポンスにストレスを感じる事になる危惧がある。

また、各種設定を行えるオプション機能自体が廃されている点も気になったポイントとして挙げられる。リリースからはかなり経つので今から望むのは期待薄ながら、可能性があるのならばアップデートによる実装を願うばかり。特に上述のVHS演出に関する深度調節と、カメラ及びマウスカーソル感度にまつわる調節の二点は最低限欲しいところだ。

 

プレイヤーは本作のプレイ中、エニグマ社が提供するAI”demOS”との対話を通じて、次第に機能の1つである「ドリームスケープ」なるVRトレーニングへと誘導されていく。

そうしていくつかの仮想空間を舞台に「訓練」と称した謎解きを伴う探索へと挑む内、demOS側にもに変化が表れ、徐々に様子がおかしくなっていくのだが…。

 

一人称視点のゲームに一定以上の耐性があれば、およそ1~2時間程度で攻略可能と”映画一本分”ほどのボリュームとなっている。果たしてプレイヤーはdemOSとの対話とドリームスケープでの体験を通じて、その奥に隠された恐るべき秘密を見つけ出す事ができるだろうか―?

ノスタルジックな雰囲気を持った不思議なSFホラーアドベンチャーゲームに関心がある方は、本作「エニグママシン」を是非お試しあれ。

 

評価

 

個人的スコア(10点満点中)7.5

 

良い点

  • レトロなPC操作とローポリウォーキングシムを融合した独創性を伴う物語のアドベンチャーゲーム
  • 全編に渡ってノスタルジックな雰囲気を演出するVHS風の映像演出
  • いくつかの謎解きは存在するが、全編を通じておよそ数時間ほどでクリア可能な程良いゲームボリューム

惜しい点

  • ゲーム上の演出とはいえ、日本語テキスト全般が小サイズの半角カタカナで読み辛い
  • プレイ中の各種設定を行うゲームオプション機能が搭載されていない
  • 終盤のとある演出が原因で、どこを歩いているのか混乱する場面が登場する

 

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