サンダーフラッシュ ~怒、ゲバラタイプのシンプルなスクロール式シューティング

 

サンダーフラッシュ 2020 SEEP

 

タイトル THUNDERFLASH(サンダーフラッシュ)
対応機種 Steam/PlayStation4&5/Nintendo Switch/X-box SeriesX&S
販売/開発 ラタライカゲームズ(※国内コンソール版)/SEEP
発売日 2020年3月23日(Steam版)/2021年2月25日(コンソール各機種)
対応言語 日本語,英語,フランス語,イタリア語,ドイツ語,スペイン語

 

2020 SEEP

 

 

 

 

 

80’sアーケードタッチのシューティングアクションゲーム。ローカルによる2人同時プレイも可能

 

 

 

「サンダーフラッシュ」はイタリアのデベロッパーSEEPが開発を手掛けるタイトル。

秘密裏に新兵器を開発中と目されている犯罪組織ブラッドウルフを相手に、サンダーフラッシュ部隊の精鋭2人が立ち上がる― といったストーリーで、「怒」「ゲバラ」など往年のラン&ガンスタイルをお手本にしたと見られる”強面の男達が撃って撃って撃ちまくる”アクションシューティングゲームだ。

 

日本における本作のパブリッシャーは数々の低価格インディーズゲームを提供するラタライカゲームス。本作についても例外ではなく、基本価格設定500円というワンコインで購入可能なコストパフォーマンスは魅力の1つとなっている。

 

 

 

 

 

窮地に陥った新サンダーフラッシュ部隊を救え! 仲間たちのため、ロックとスタン両軍曹が立ち上がる

 

 

 

本編モードとなるのは「ARCADE」。プレイヤーはブロンド髪のロック、もしくはレッドベレーのスタンのどちらか1人を選んでゲームスタート。2人の性能差は一切ないので好きな方を選んで問題ない。プレイヤーとコントローラーが2人分用意できるならば、2人同時プレイも可能だ。

 

現在選択可能な上位の難度でゲームを初回クリアする毎に1つ上の難易度が解放されていく。まずはNORMALで全ミッションクリアを目指してみよう。

 

 

 

 

ゲームルールは並居る敵を撃ち倒しながらステージを先に進み、最終エリアで待ち受けるボスを倒すという極めてシンプルなもの。

本作の直接的な残機システムはライフ制+残りクレジット数となっており、ライフが0になった直後にクレジットを1つ失うと同時にライフ満タン&短時間無敵状態でその場で復活する方式。

初期状態でのクレジット数は10で固定で、使い切った時点でゲームオーバー。プレイ中にクレジット数を増やす事はできないが、救済措置として上位の難易度プレイ中にゲームオーバーになった際、クレジット保有数が追加される。

(※OPTIONからクレジット数を「10」から他の項目に増やす設定をしておくことを忘れずに)

 

 

操作方法(PlayStation4版)

 

 

十字キー/Lスティック 移動
〇ボタン ショット
□ボタン ロケット弾

 

 

操作については近代では希少とも言える非常にシンプルな2ボタン構成。撃って避けて進む、の3つのアクションでゲームは展開していく。

プレイヤーの移動速度は常に等速でスピードアップ要素はなし。本作はプレイヤーキャラの当たり判定の大きさと相まって、比較的被弾し易い。敵の弾の挙動を予測し、余裕をもった間隔を保ちながら着実に回避していこう。

 

□ボタンでロケット弾を発射可能。着弾後にダメージ判定を有する小範囲の爆風を発生させる特徴を持ち、威力も大きい貴重なサブウェポンだが弾速が遅いため動いているターゲットには命中させにくいのが少々難点。

 

ショットについてはボタンを押しっぱなしにすることで等間隔で撃ち続けてくれるが、作中の武器はいずれも総じて同時射出数はそう多くない。そのためタイミングを合わせたい場合は自前での調整が必要となる。

 

武器にはヘビーマシンガン、3WAYなどいくつかの種類があるが、取り分け使い勝手が良いのがフレイムスロアー(火炎放射器)。真正面にしか伸びないという欠点こそあるが、攻撃判定が長く残る上に高威力と非常に使いやすい。

いずれの武器もアイテム回収時にその武器へと切り替わり、補充分の弾数を撃ち尽くした時点でノーマルショットに戻ってしまう。重要な局面で弾切れを起こさないよう、計画的に使っていこう。

 

 

 

 

 

 

 

ステージ紹介

 

「サンダーフラッシュ」は全5ステージ。1つのステージ(ミッション)はそれぞれ5つのエリアに分かれており、最終エリアではボスとの戦いが待っている。

 

 

一度でも到達した事があるステージについては、「STAGE SELECT」モードでプレイする場合に好きなステージを開始地点としてスタートすることができる。

一度でもエンディングを視聴済みの場合はエンディングの鑑賞さえも自由に可能という痒いところに手が届く仕様だ。

 

以下では印象的なエリアをピックアップしながら、各ミッションを紹介していこう。

 

 

ミッション1

ミッション1中盤。

有刺鉄線が厳重に巻かれたフェンスの向こうには戦車の影が…

 

 

ミッション1ボス。

両脇の伸縮性アームの先端には回転式の刃が備わっており、近寄るものを負傷させる。広範囲に展開する6WAY弾を避けながら、まずはアームを破壊しよう。

 

 

 

ミッション2

ミッション2前半。

湿地を進むロックとスタン。ここではドクロの装飾が印象的な機雷が前方から多数迫ってくる。

 

 

ミッション2ボス。

ドラゴン型の兵器がミッション2のボス。

画面の左右両端に向けてゆっくりとジグザグに蛇行しながらプレイヤーの方へと迫ってくる。時折射出される火の玉をいかにかわすかがポイント。

 

 

 

ミッション3

ミッション3前半。

強制画面スクロールとなるこのエリアでは、バイクで疾走しながら画面右から迫る敵を撃ち倒していく。不意に現れる岩に激突しないように。

 

 

ミッション3ボス。

前方正面に常時火炎放射を行う本体と、その周囲を浮遊する3つのビット。時々上空から護衛機が飛来して3発の弾を発射してくるが、フィールドが狭く回避が困難。

 

 

 

 

ミッション4

ミッション4中盤。

雪渓の中に展開する地雷群。わずかに触れただけでも一瞬で起爆するため非常に危険だが、うっかり踏んでしまった場合は素早く後ろに下がれば回避できる。

 

 

 

ミッション4ボス。

中心人物の1人プリズラックが4面ボス。特殊能力を有しており、その身を浮遊させた状態で空間移動と巨大な鉄球を降らせる攻撃を駆使してくる。敷き詰められた地雷にも要注意だ。

 

 

 

ミッション5

ミッション5後半。

梯子を使って要塞の最上部を目指す道中、レーザーを撃つ待機兵が多数登場。タイミングよく1匹ずつ丁寧に倒していきたい。

 

 

 

ミッション5ボス。

もう1人の中心人物、元アメリカ海兵隊ブルドーザーが乗り込む巨大兵器が最終ボス。

ボス本体の攻撃は勿論のこと、画面後方から随時出現するナイフ兵にも気をつけたい。

 

 

 

2種類のエンディング

 

本作は1周エンド形式で5面ボスを倒した時点でエンディング~ゲーム終了となるが、ステージセレクトを利用せずに1面から通してプレイしてエンディングを迎えることで、エンドクレジット後に追加シーンが挿入される。戦いの裏側に隠された真相は―?

 

 

 

 

 

サバイバルモードでドローン撃破数の記録更新に挑戦

 

 

「サンダーフラッシュ」では本編となるアーケードモードとは独立した専用モードとして「SURVIVAL」がプレイ可能。

アーケードと同じく、まずはロック、スタンのどちらか1人を選択。それぞれ性能が異なる3タイプの服装から1つを選んでモード開始だ。

ネイキッドスタイルが最も攻撃力が高くなっていて筆者的にはオススメだが、自分のプレイスタイルに合ったものを選んでいこう。

 

 

 

アーケードモードから一変、1画面固定ステージで展開するSURVIVALでは、ライフゲージ内で次々に出現するドローンを何体倒せるかを競うストイックな記録更新に挑戦できる。

 

ドローンのポップ間隔、及び画面中央に出現するアイテムの種類と出現タイミングは完全ランダムなため、上手く立ち回れるかどうかは運も作用する部分が大きい。

各武器アイテムの補充弾数、及びライフアップアイテムはアーケードモードに比べて少量しか回復しないため、わずかでも不安を感じる状況にあるならば迷わずに取っていきたい。

おまけ的なモードではあるが、本編以上に白熱するポテンシャルもあり独立したミニゲームとして楽しめる。本作プレイ時には是非一度は遊んでみよう。

 

 

 

 

 

 

箸休め的ボリューム&懐かしさに満ちた、素朴ながらも手作り感溢れる2020年製レトロテイストゲーム

 

 

屈強な男二人が銃器で大暴れ、というテーマからも伺えるが本作「サンダーフラッシュ」は80年代洋画アクションによく見られるタッチの世界観で迫る漢度に溢れた作品。

ゲームデザインも今風に洗練されたスタイリッシュな8bit、16bit風テイストのそれではなく、当時のアーケードゲームならではの独特な野暮ったさが残る味わいを放っており実にノスタルジック。この手のジャンルが好きならば雰囲気だけですぐ触ってみたくなるポテンシャルを持っている。

 

利点として挙げられるのは実績解除が比較的簡単な事で、アクションゲームに慣れているプレイヤーならばわずか1時間以内で全て解除できてしまうだろう。また1プレイが1時間足らずと手頃なボリュームで、5面という短めのステージ設定は黎明期ゲームボーイ時代の作品を彷彿とさせる。

 

ただゲームバランスに関してはあまり練り込まれているとは言い難く、敵の攻撃パターンを中心に良くも悪くも単調な展開が続く。難易度NORMALでは各ステージ共に道中、ボスどちらのパートもポイントさえ抑えれば比較的簡単にクリアできるような難易度となっており、本格さを求めてプレイすると少々肩透かしを食らうかも。

アクションゲームとしては薄味に感じる危惧は残るがシンプルな操作システムと繰り返し遊べるゲームデザイン、その上でワンコインで購入可能といった低価格設定は嬉しい点であり、インディーズゲームに興味が向きやすい諸氏にとってはカルトムービーを手に取って嗜むようなストイックな欲求にも応えてくれる― そんな一作となり得る不思議な魅力を持った作品だ。

 

 

 

エンディングについては次作へ続くとも続かないとも捉えられるファジーな内容となっているが、続編が出るか否かは今後のデベロッパーの動向を期待したい。

1プレイ40分前後でクリア可能という箸休め的なボリュームだが、難易度は総じて低め。レトロスタイルのラン&ガンゲームを愛するプレイヤーならばコレクションの1本に加えてみるのも一興だ。

 

評価

 

個人的スコア 6.0(10点満点中)

 

良い点

  • 5面構成&所要時間40分前後という手軽に遊べるボリューム
  • メインモードとはゲーム性が異なるが、記録更新がアツいサバイバルモード
  • 近ワンコインでノスタルジックなゲームプレイを体感できるコストパフォーマンス

惜しい点

  • 1本のアクションゲームとしては新鮮な驚きはなく、ごく平凡な作り
  • 主力武器であるノーマルショットは、弾速や連射間隔などの面で見ても造りが少しばかり単調に映る
  • ストーリー背景やキャラクターにまつわる描写や補足が弱い
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