ゼノン ヴァルキリー プラス -プレイ後の感想と作品解説【レビュー】

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©2019 Diabolical Mind, Cowcat Games
Licensed to and published in Japan by Rainy Frog LLC.

 

基本情報

 

タイトル ゼノン ヴァルキリー プラス
対応機種 Nintendo Switch,他
販売 レイニーフロッグ(Switch版)
開発 COW CAT/Diabolical mind(feat.Daniel Fernandez Chavez)
発売日 2019年4月4日(Switch版)
対応言語 日本語,フランス語,ドイツ語,スペイン語,英語
備考 2人同時ローカルプレイに対応

Steam配信タイトル「Xenon Valkyrie」に追加要素を加えた完全版。北米では多数のプラットフォームで発売されている

 

作品概要

 

「ゼノン ヴァルキリー プラス」(「Xenon Valkyrie +」)はフランスのディベロッパーCowCat、及びDiabolical Mindが製作を手掛けるゲーム作品。国内Nintendo Switch版はレイニーフロッグがパブリッシャーを担当。

本作はSteamでPC用ダウンロード専売ゲームとして2017年より配信中の「Xenon Valkyrie」をベースに、各コンシューマー機に併せた操作方式の対応化と追加要素を加えた完全版となる。

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ゲーム内容は下層を目指して潜入、散策を繰り広げていくローグライク風の2Dプラットフォーマー。3人のキャラクターから1人を選び、計4つのステージを順に攻略していく方式となっている。

北米では各PCや今回紹介するNintendo Switch版に加えて、PlayStation4/5、X-box SeriesX|Sなど現行ハードを含む他コンソールで幅広く配信されており、唯一の携帯ハード版となるPlayStation Vitaも存在する。

 

ストーリー

 

(本編プロローグより抜粋)

 

 

英雄たちは古の大いなる戦いについて語った。

 

だが、そんな時代は終わり、

人類は平和に暮らしていた。

 

しかし、ある日突如

月の裏側に潜む悪がその姿を現したのであった。

 

人類は死と破壊を食い止めるために

大いなる戦いの準備を始めた。

 

しかし、機械や人類以外の生き物たちは悪の力に操られていき…

ついに悪の破壊神がその姿を現した。

 

人類にはもう希望がないように思えたが…

その時、一筋の光が現れた…

 

 

 

操作方法

 

(※Nintendo Switch版)

JOY-CON(左)
上下左右ボタン 移動(上:宝箱を開ける 下:梯子を下りる)
Lスティック 移動
Lボタン グレネード
ZLボタン
-ボタン メニュー

 

JOY-CON(右)
Rスティック カメラ操作(上下のみ)
Aボタン 会話
Bボタン ジャンプ、(壁際で)壁蹴り
Yボタン 剣攻撃
Xボタン 銃攻撃
Rボタン 特殊アイテム
ZRボタン
+ボタン プレイデータ

 

 

操作キャラクター

ゲームスタート直後、まずは拠点で操作するキャラクターを上記3人の中から1人選択して冒険を開始。

途中でキャラを変えたい場合は待機中の各キャラクターの近くまで行き、画面上に簡易ステータスが表示された状態でAボタンを押すと切り替えることができる。

 

以下で各キャラクターの基本性能を紹介。

※HP:ライフ WPA:武器エネルギー STR:攻撃力 DEF:防御力 SPD:移動速度

クラス名 基本ステータス(Lv.1時) 備考

Eloen

HP:12、WPA:50、STR:1、DEF:1、SPD:2 特殊アイテム:

時限爆弾

Renna

HP:14、WPA:35、STR:2、DEF:1、SPD:2 特殊アイテム:

レーダーマップ

Nue

HP:9、WPA:72、STR:1、DEF:2、SPD:2 特殊アイテム:

スーパージャンプ

 

Eloenは無制限に使用可能な時限爆弾で、ステージ内の壁を破壊し放題。Rennaは宝箱の位置を手早く探れるレーダーが有用。Nueは通常のものよりも3倍近い跳躍力を持ったスーパージャンプで、高所の探索に有利。

特殊アイテムを除けば、基礎能力的な面ではどのキャラを選んでも大差はないが、ゲーム本編をただクリアしたいだけならば、Nueが比較的遊び易い。ただし、キャラクター毎にそれぞれエンディングが異なるため、真エンドを観たい場合は全キャラクター攻略は必然のものとなる。

 

プレイヤーのアクション

 

剣攻撃

近接攻撃となる剣攻撃はAボタンで発動する。武器による違いは攻撃値とエフェクトのみ。

プレイヤーキャラ自体が小柄な分、剣自体もそこまで大きなサイズではないこともあり、攻撃範囲はそう大きくはない。正面から敵と対峙する際はこちらがダメージを負わないように要注意だ。

ただし、剣を振り下ろした際に前方の右斜めと下斜め方向にもそれぞれ攻撃判定が発生し、上画像のように斜め前方の敵がいる場合は、ダメージを与えることができる。

安全に攻撃するテクニックとして非常に重要な手段となるので覚えておこう。

 

銃攻撃

Xボタンで装備中の銃による攻撃を行う。武器による違いは基本的に剣と同じく、攻撃値とエフェクトのみ。

ただ、剣と異なる点として銃には弾数の概念があり、最大弾数値はステータスのWPA数値に応じて前後する。

1発辺りの弾数ゲージの減り具合は銃の種類によって異なっているが、もしも弾数に心もとなさを感じたらTPをWPAにいくらか割り振ってみるのも良いだろう。

 

ジャンプ/壁蹴り

Bボタンでジャンプを発動。壁際で押した場合は、通常のジャンプではなく壁蹴りとなる。

方向キーを壁方向に押さなくても、壁に隣接している時点で自動で壁蹴りとなるので、操作時には惑わされないように。

 

特殊アイテム

各キャラクター毎に1つずつ所有している特殊アイテムをRボタンで使用できる。1度使用した後は、上画像の赤いメーターが全て復活するまで再使用はできないので注意が必要。

Eloenの特殊アイテムはグレネードに似た性能を持つ時限爆弾で、こちらは使用回数に制限はない。ダンジョン内の壁を丁寧に壊して回りたい場合は、彼女を選んでプレイしてみよう。

 

グレネード

Lボタンで発射できるグレネードは、壁を破壊することができる唯一のアイテム。特殊アイテム同様、1度使用した後はメーターが全て復活するまで再使用はできない。

グレネードは使用回数が有限制のアクションとなっており、デフォルトでの所持数は3。消耗時は、ダンジョン内のショップで購入することで個数を回復できる。

全て使い切った場合でも、新たに冒険を始めた際には再び所持数は3にリセットされる。

 

ゲームシステム

 

セル(通貨)

本作の通貨となるセルは、ステージ各層に点在するオブジェクトを破壊することで入手できる。

セルの用途はステージの節目毎に登場する集落での買い物などがメイン。買い物以外でも思わぬところで必要になる機会が多いので、所持額には常に余裕を持たせるように心がけておきたい。

また、集めたセルはゲームオーバーやゲームクリアでリセットされてしまうので、1プレイでなるべく使い切ってしまうのが理想的だ。

 

シールド

被弾時に自動で発動し、ダメージを無効化してくれるシールドは最大で3つまでのストックが可能。プレイ中は上画像のように、Lv表記の右側に緑色のアイコンで示される。

シールドの主な入手手段は宝箱やダンジョン内部のショップNPCでの購入など。ただし、1つにつき1回の被弾で消費してしまうため、2つ目から先の分を持つのは至難の技。

 

頻繁に補充が効くアイテムでもないので、あくまで保険という位置づけのものとして割り切って活用していこう。

 

ティアメライト

ダンジョン探索時にティアメライトと呼ばれる鉱物を手に入れる機会に遭遇することがある。主な用途は、武器やロボットの購入など。

ティアライトの入手方法には以下の2つがある。

〇ボス撃退後の宝箱から入手

〇ダンジョン内のショップで購入

どちらの方法も出現自体に少しばかりの運が絡むため、入手においての確実性はない。周回を通して少しずつしっかりと貯めていこう。

 

ボスと討伐報酬

各ステージでは3層到達毎にボス戦が待ち受けている。

ボス戦では一部例外を除いて銃が使えなくなるため、必然的に剣による接近戦となるのが特徴。ここまでで手に入れてきた剣の性能は、ダメージ面では特に重要となる。

各ボスの攻撃パターンはそう多くはないが、戦闘後半には僅かにランダム性を持たせてきたりもするので、最後まで油断は禁物だ。

 

ボス撃破後、報酬の宝箱が出現。中からは弾薬や装備品、ティアメライトなどの稀少なアイテムがランダムで手に入る。

 

TPによる成長

敵を積極的に倒してExpを稼ぐことでキャラクターのレベルがアップ。1レベルアップ毎にTPを1つ獲得し、ステータスアップに利用することができる。

ステータス強化は自由に行えるわけではなく、各フロア攻略後にインターバル的な役割で登場する集落内に設置された、モノリスを通じてのみ可能となっている。

4種類あるステータスは基本的に際限なく強化が可能だが、唯一DEFは+6が強化上限となっており、それ以上は上げることができない。

道中の攻略難度を少しでも緩和する上で、DEFは早い段階で最大まで強化しておきたいところ。

 

テレトランスポート

ボス撃破直後の集落エリアには壊れた転送装置(テレトランスポート)が設置されており、修復を通してスタート地点からの片道ショートカットを作ることができる。(集落からスタート地点へ戻るのには使えない)

修復にはセルに加えて規定数のティアメライトとゴールドキーが必要となり、あらかじめ余分に持ち込んでおく必要がある。

スタート地点からテレトランスポートを使ってショートカットを行った場合は、転送先に応じた一定量のTPがボーナスポイントとして支給され、最寄りのモノリスを使ってステータスを強化することができる。

ただし、武器は初期装備のままとなるので、火力面が心配な場合はあらかじめある程度のTPをSTRに振っておこう。

 

ショップとNPC

 

武器屋

「ゼノンヴァルキリー プラス」においての武器は、ダンジョン内で直接宝箱から入手する必要があるが、特に性能が強力ないくつかの武器は、武器屋で購入するという形で開放する仕様となっている。

各武器の購入には上述のティアライトが一定個数必要になり、これはボス撃破後の宝箱や地層の各ショップでコインと引き換えに購入することができる。

 

ロボット(ドゥークボール)

いずれかのキャラで業績「ドゥークミッション」を達成するとスタート地点にNPCが新たに出現し、ロボット(Dookballs)を買うことができるようになる。ロボットは1回の冒険につき1体のみ保有可能で、購入時にはティアメライトを対価として使用。

 

オススメは”ドゥークボール・HPドレイン”(Bot 03)で、敵撃破時に一定確率でHPを1回復することができるようになる優れものだ。ティアメライトが余っているようなら、ステージを奥深くまで攻略するためのお供に是非買っていこう。

 

ステージ要素

 

トゲ床

ステージ内に仕掛けられているトゲ床は、上から落下した際にのみダメージを負う仕組みとなっており、横から侵入した場合は無傷で通り抜けることができる。

ゲーム終盤ステージにはこのトゲ床に擬態した一般エネミーがおり、こちらは横から接触するだけでもダメージを受ける上に、攻撃も行ってくる。

トゲ床に比べて少しボリュームのある見た目をしているので、攻撃を加えてしっかりと見極めよう。

 

補給箱

ステージ内には様々な形状をした補給箱があちこちに転がっており、剣や銃で破壊するとアイテムが出現することがある。

中身の大半は通貨となるセルだが、稀に弾薬やHPを回復するアイテムも低確率で出現するので、見かける毎に積極的に壊していきたいところ。

 

宝箱

各層には必ず1つ宝箱が何処かに配置されており、開けるためにはゴールドキーが1個必要。中には剣か銃のどちらかに属する武器が1つ入っている。性能の良いものに巡り合えるかは運次第。

ただし、ランダムで生成される本作のマップシステムが影響して、到達不可能な場所に宝箱が設置されているケースに遭遇する場合もある。

 

キャラ死亡時の影響

 

失われるもの 死亡後も残るもの
レベル及び経験値

TPと引き換えに強化したステータス

獲得したセル

獲得したアイテム(ゴールドキーを含む)及び装備

購入したロボット

獲得したティアメライト

テレトランスポートの開放状況

武器屋で購入済みの武器種の開放状況

基本的に、キャラクターの成長要素は死亡時に全て失われるに等しく、新たな冒険を始める際は装備が初期化され、再びレベル1からのスタートとなる。

いずれかのエンディングに未到達である内は、まずは各テレトランスポートの開放を目標にしながらプレイしてみると良いだろう。

 

プレイ後の感想

「ゼノンヴァルキリー プラス」は比較的コンパクトなボリュームでまとめられた2Dプラットフォーマーで、2頭身タッチのキャラクターが銀河系の各ステージを舞台に、所せましとアクションを繰り広げていく。

SFアクション然とした本作の8bit風チップチューンサウンドは聴き応えのある楽曲が揃っており、レトロ風ゲームファンにとっては見逃せないポイントの1つだ。

 

一方で、難易度的には決して高過ぎるということはないものの、ジャンプを始めとするクセの強めな操作性と、リーチの短い剣攻撃異常にすばしっこい一部の敵の挙動などの要素が相俟って、繊細な操作で慎重に進めていかないとあっという間に死んでしまうシビアなゲームバランスとなっている。プレイにおける快適さの面でストレスとなりうる部分が複数見られるため、楽しんでプレイできるか否かはプレイヤーに依る部分はかなり大きい。

しかし、この尖ったゲームバランスは繰り返しのゲームプレイを通じて、じわじわと旨味を感じられるスルメ的なものに変化する可能性も同時に持っており、一度楽しさを見出すことができれば、真のエンディングへの到達を求めてずるずると嵌り込んでしまう。

 

グラフィックの質感や弾幕重視なボスの攻撃パターンなど、同開発チームの他作品と同じテイストを持っていることは、両タイトルをプレイしてみると容易に感じ取ることができる。

現に本作の後に製作された「Demon’s Tier+」では、隠しキャラとして「Valkyrie」というクラスの操作キャラクターが登場していることからも、少なからず本作を意識して作られているのは疑いのないところ。

二作間の共通点を探すことを目的に、両作品を遊び比べてみるというのも面白い試みとなるだろう。

 

段階方式のマルチエンディング制により、全ての結末を体験するためにはかなり何度もプレイを積み重ねることになるが、もどかしさもある反面決して難しすぎないという憎いバランスになっており、挑み応えは中々のものだ。

本作はセール対象となる機会も比較的多めだが、Nintendo Switch版は本作のみ同じDiabolical Mind製タイトルの中で唯一パブリッシャーが異なり、その影響でセール期間のタイミングが他の2タイトル(「Riddle corpse」と「Demon’s Tier+」)と同時に行われない場合があるのでセール時に購入する際は要注意だ。

 

インディーゲームタイトルとしてはCowCat初期代表作の1つとなる「ゼノンヴァルキリー プラス」。プラットフォーマー好きな方は、本作のクセの強い部分も含めて是非一度お試しあれ。

 

評価

 

個人的スコア(10点満点中) 6.5

 

良い点

  • マップや配置アイテムなど、ランダム性の高い降下探索式の2Dアクション
  • SFアクションゲーム然としたチップチューンサウンド
  • 使用キャラクターやプレイの進捗度合によって分岐するマルチエンディング方式

 

惜しい点

  • クセの強い操作性や、リーチの短い剣といったプレイアブル面にまつわるマイナス要素が要因となり、慣れない内は思うように攻略を進めにくい
  • 敵が地形にひっかかって嵌ったままになっているなど、地形判定や敵のポップ位置に不安定な部分が目立つ
  • ゲーム内に装備品の性能を確認する手段がなく、手に入れた後も効果を体感し難い

 

 

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