アバトール(ABATHOR) ー プレイ後の感想と作品解説【レビュー】

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©2024 JanduSoft S.L. and Pow Pixel Games Published in JAPAN and Asia by COSEN

 

基本情報

 

タイトルアバトール
対応機種Steam/Nintendo Switch/PlayStation 4|5/Xbox Series X|S
販売JanduSoft(Steam版,XBX|S版),賈船(Switch版,PS4|5版)
開発Pow Pixel Games
発売日2024年7月26日(Steam版,XBX|S版)/2025年6月19日(Switch版,PS4|5版)/2024年7月25日(XBX|S版)
対応言語日本語, 英語, フランス語, ドイツ語, スペイン語, ポルトガル語, 中国語 (簡体字), 中国語 (繁体字),カタルーニャ語

Nintendo Switch 2(日本語・国内専用)では日本語でのみプレイ可。ただし、一部、ソフト内で言語を変更できる場合があり。

(*赤字はコンソール版、青字はSteam版,PS5版のみ対応)

備考IARCレーティング:12+(軽い暴力)

2-4人のローカルマルチプレイに対応

 

作品概要

 

「アバトール」(Abathor)はスペイン・バルセロナのゲームディベロッパーPow Pixel Gamesが手掛けたゲーム作品。

本作のゲーム内容は16bitスタイルの2Dプラットフォーマー。アバトールの門を

 

シングルプレイは勿論、最大4人のローカルマルチプレイに対応しており、複数人の同時プレイで本編攻略に臨むことができる。

 

リンク:Pow Pixel Games(Official Page)

リンク:Abathor 🎮 Garay GameDev(X(Twitter))

リンク:COSEN(X(Twitter))

 

ストーリー

 

(※ゲーム内プロローグ部分より要約)

 

アトランティスが海を支配していた時代、アトランティス人は史上最大の帝国を築き上げた。

彼らは神々の導きのもと、素晴らしい文明を築き上げていく。オリハルコンと呼ばれる特別な鉱物によって支えられた彼らの驚異的な技術は、眼前にはだかるどんな困難も克服する決定的な優位性を与えていた。それは偉大な栄光の時代であり、アトランティスは創造の宝として際立っていた。

 

アトランティス人は、既知の世界を支配するだけでは満足せず、アバトールの門の向こう側だけにあるという無尽蔵な力の源泉を求めた。だが、そこには何世紀もの長きに渡って閉じ込められていた多くの悪魔が棲息していたのだ。

太陽の光を待ち望み、破壊を渇望していた悪魔たちは、門が開かれると怒りに身を任せ、数と力による圧倒を以て行く手を阻むもの全てを破壊していった。このアトランティス人の誤算は自らを破滅へと導き、一帯に死と大混乱を巻き起こす結果となった。

 

希望が失われ、多くのアトランティス人が犠牲になったこの悲劇の最中に、地平線から4人の英雄が現れた。彼らがアトランティスに到着したのは偶然の出来事ではなく、誰もがアバトールの門を閉じるという固い決意を持っていた。

 

 

操作方法

 

(※Nintendo Switch版)

JOY-CON(左)
Lスティック移動
上下左右ボタン移動
Lボタン
ZLボタン
-ボタン

 

JOY-CON(右)
Rスティック
Aボタン
Bボタンジャンプ
Yボタン攻撃
Xボタンスキル発動
Rボタン
ZRボタン
+ボタンポーズメニュー

 

難易度について

 

新たなセーブデータでゲームを開始する際、まずは3種類の難易度から1つを選択する必要がある。各難易度の特徴は以下の通り。

ADVNTURE(アドベンチャー)初期クレジット数:99 進捗状況の保存:ステージクリア後

初心者やソロ、協力両方のプレイにおいて遊び易い難易度。

HEROIC(ヒロイック)初期クレジット数:5 進捗状況の保存:ゾーンクリア後

熟練プレイヤーや、やり応えを求めるチャレンジャー向きの難易度。

EPIC(エピック)初期クレジット数:5 HEROICモードクリア後にアンロック。

追加ステージや真のエンディングがプレイヤーを待ち受ける。

初回プレイで選ぶことができるのはADVENTUREとHEROICの2種類のみ。基礎的な難易度は勿論の事、所持クレジット数やオートセーブ実行のタイミング等異なる点があるため、プレイ時の印象はかなり異なる。

難易度を問わず、全編は計50ステージ弱とかなりの長丁場となるので、自らの腕前に応じて遊び易いモードを選択しよう。

 

操作キャラクター

難易度選択の後は、続いて操作キャラクターの選択を行う。4人のキャラクターの内1人を+ボタンで決定しよう。

2人目以上のプレイヤーが参加する場合は、+ボタンで参加後、同じ要領でキャラクターを選択する形となる。全ての準備が整ったら、もう一度+ボタンでゲーム開始だ。

クランター

攻撃:★★★★

速さ:★★★

防御:★★★★

パワーアタック(Xボタン)は3.5倍の威力を持つ。

ダッシュ中は一時的に無敵判定が発生。

サイス

攻撃:★★★

速さ:★★★

防御:★★★★★

攻撃を受けた際のノックバックが50%軽減される。

シールド(Aボタン)で直接受けた攻撃をブロック。ただし、身体に直接触れた場合のダメージは適用外。

クリティアス

攻撃:★★★

速さ:★★★★★

防御:★★

ダッシュの活用でジャンプの飛距離を伸ばすことができる。

クレセントスラッシュを駆使することで高ダメージのコンボ攻撃を繰り出せる。

アザエス

攻撃:★★★★★

速さ:★★

防御:★★★

敵を倒した際、ソウルプランダーを使って相手の残骸から魂を奪う事で、アザエスの能力が向上する。

繰り返すことで、最強格のキャラクターを目指す事が可能。

 

操作関連

 

基本アクション

 

移動(←or→)攻撃(Yボタン)ジャンプ(Bボタン)しゃがみ(↓(長押し))
段差降り(↓+Bボタン)ダッシュ(Aボタン)スキル(Xボタン)アイテム使用(↑+Aボタン)

 

スキル

Xボタンで使用キャラクター固有のスキルが発動。使用後は一時的にスキルゲージを全消費。

クランター:パワーアタック

剣を前方に振り下ろす強力な攻撃。クランターの頭上~前方範囲に攻撃判定が発生。

サイス:パリィ

盾を前方に突き出して、正面からの攻撃を受け流す。(持続時間はおよそ2秒)体当たりは防御の対象外。

クリティアス:クレセントスラッシュ

真上に上昇する斬撃を放つ。

アザエス:ソウルプランダー

敵から魂を取り込む。一定時間スキルゲージが赤く燃えるようになり、通常攻撃が強化される。

 

ダッシュ

地上にいる際にAボタンでダッシュアクションが発動。空中では使用不可。スキル同様、使用後はスキルゲージが一時的に全て失われる。

クランター:回避

前転を伴う回避アクション。発動中は一時的な無敵状態となり、相手をすり抜けて反対側に移動することができる。

サイス:シールドラン

盾を前方に突き出した状態でのダッシュ移動。敵の攻撃とタイミングが合った場合は、相手の攻撃を受け流した上で一時的に動きを止めることができる。

クリティアス:ブーストスプリント

残像が映り込む程の素早い駆け足。スプリント中の左右方向へのジャンプは加速効果が乗り、飛距離を伸ばすことができる

アザエス:フレイムアサルト

通常時はただの体当たりだが、ソウルプランダーがアクティブ状態の場合は赤いオーラを纏った突進となり、攻撃判定を伴うようになる。

一時的な加速移動が可能なアクションだが、クランターを除き基本的に敵の攻撃や体当たりを回避する効果は備わっていないので使用時は注意が必要。

 

アイテムの使用

アイテム画面表示

一部の宝箱から出現する消費型アイテムは、アイテムと重なった状態で上ボタンを押して回収。所持アイテムは画面左上に弾数と併せて表示され、方向ボタンの上入力+Yボタン操作で使用することができる。

アイテムには複数回使用可能な飛び道具、1度だけ使用可能な召喚アイテムの2タイプが存在しており、特に後者は画面全体に大ダメージを及ぼす一撃必殺型の効果を持つため、ボス戦では非常に有効的だ。

 

ただし、アイテムは1種類のみしか所持できず、いずれかのアイテムを手にした状態で新たなアイテムを入手すると上書きされてしまう。貴重なアイテムはあまり温存せず、何処かのタイミングで消化しておくように心がけておくといいだろう。

 

ゲームシステム

 

ステータス表示

:使用中のキャラクター:HPゲージ
:特殊武器(左上は残り使用回数):スキルゲージ

スキルゲージはスキル、及びダッシュアクション使用時に失われるが、時間経過と共に自動的に回復する仕組みとなっている。

 

ステージ選択(マップメニュー)

難易度に「ADVENTURE」を選択している場合に限り、攻略済みのステージを自由に選んで挑戦する事が可能。

作中では大陸の各地域が5~6つのステージで区切られた1つのゾーンとして取り扱われる。「HEROIC」以降の難易度では、ゾーンクリアを経る事で進捗状況が保存される。

 

ロアについて

ステージセレクト画面上でBボタンを押すと、「ロア」メニューへと移動。ここでは作中に登場する人物やアトランティスに纏わる伝承を紐解くことができる。

項目は各ステージクリア後に1つずつ順次追加される仕組みとなっており、未だチェックしていない項目がある場合は緑の縁取りで示されるので一目瞭然。細かく目を通していくと、物語の背景が見えてくるかも?

 

宝箱

各ステージの随所には様々な色合いの宝箱が配置されており、いずれも攻撃で破壊が可能。中身は作中の所持金にあたるオリハルコンや消費アイテムなど。ピンク色の宝箱(右上画像)からは回復アイテムが出現。

特にオリハルコンは下記で紹介する”さまよう悪魔”との交渉で必要となる通貨なので、なるべく回収しておこう。

 

さまよう悪魔(ショップ)

特定のステージでは商人NPCの”さまよう悪魔”が出現。所有するオリハルコンと引き換えに、プレイヤーの能力強化や冒険に役立つものを交換することができる。

取り扱い商品は以下の通り。販売額は一律固定で、先のステージで出会う商人であっても一切変動しない。

 

アトラスの力ソードダメージ+10%
怒りのベルトクリティカル+20%
ポセイドンブレスソードダメージ+5%、クリティカル+5%
イージスアーマーHP+1
ゼファーグローブ攻撃速度+10%
ジャンプブーストジャンプ力+5%
ノータスブーツ速度+10%
ウィンドスプリントダッシュ距離+5%
メスターリングスキルチャージ速度+15%
ゴールデンビートルアイテムの力、又は回数が増加
ラッキーリーフ特定の敵からのオリハルコンドロップ率+75%
割引チケット(販売額が一律)15%引きになる
聖なるかけ消耗品をランダムに入手。複数回購入可
ポーション(HPが)かいふくする
秘密のコインクレジット+1

「アトラスの力」~「ラッキーリーフ」までの能力強化系11種類と「割引チケット」はそれぞれ1回のみの買い切り仕様。聖なるかけ、ポーション、秘密のコインは何度でも購入可能となっている。真っ先に「割引チケット」を購入しておけば、以降の商品価格は全て15%割引された状態となるので、序盤で強化系アイテムを買い急がない場合は優先的に購入しておきたい。

なお、一度ショップで購入した各商品はタイトルメニューに戻る事で全て購入前の状態へと戻り、セーブデータをロードすると購入金額がそのまま還元された状態となる。各効果が必要な場合は、再びショップを訪れて買い直す必要があるので要注意。

 

生命のモノリス(中間ポイント)

各ステージ道中の途中に設置された「生命のモノリス」は、破壊することで同地点がリトライ時の再開ポイントとして記録される。難易度が高いと感じるステージでは、忘れずに壊しておこう。

 

ステージクリアとソウル・オファー

各ステージ最奥部に設置された魂が設置された紫色のスタンド(上画像)を攻撃で破壊することでステージクリアとなり、直後にリザルト画面へと以降する。

 

ステージクリア後のリザルト画面では、道中で獲得した魂の数(=キル数)と残りHP量に応じてオリハルコンとなって還元される。両方が一定以上の量確保できていた場合は、ボーナスとしてオリハルコンを追加で+100獲得可能。

 

コンティニューについて

HPが全て失われた時点でゲームオーバーとなるが、クレジットを1つでも持っている場合に限り、+もしくは-ボタンを押すことでコンティニューが成立。同ステージ中で最後に破壊した「生命のポラリス」の設置ポイントから攻略を再開できる。

クレジットを増やすためのアイテムは特定のステージに隠されている事があるので、怪しい場所をくまなく探してみるといいだろう。

 

プレイ後の感想

「アバトール」は基本をしっかりと押さえたサイド2Dアクションで、一見の雰囲気としてはカプコンの90年代製アーケードゲーム「マジックソード」にも近しいものとなっている。

環境の都合上、今のところ筆者のプレイ体験はシングルプレイのみに留まっているが、本作最大の特徴は4人までの同時プレイに対応したローカルマルチプレイシステムにあると言っていいだろう。

4人の操作キャラクターの内、特に目を惹くのがメインビジュアルでもクローズアップされているクランターで、インパクトの大きい典型的なバーバリアンの風貌やロープ移動時のぶら下がりモーションからも、恐らくモデルは「ラスタンサーガ」の主人公ラスタンであると思われる。

 

総ステージ数50弱に及ぶ大ボリュームのゲーム本編は遊び応えも高く、ボス戦はスケールの大きい神話由来の超越的存在が次々と顔を揃えて迫力のあるバトルが展開される。

難易度は遊び易い「ADVENTURE」から多人数推奨&ハードコア向けの「EPIC」まで計3種類と幅広く用意されている。ただ惜しまれるのが、最高難易度で本編をクリアしないと真のエンディングを見ることができないという点で、この旨は難易度選択画面の説明文でもはっきりと明記されている。

その上で、「EPIC」は最初の段階では選ぶことができず、アンロックのためには中難易度にあたる「HEROIC」をクリアしないといけない、といった制約があり、同ジャンルをほどほどの感覚で嗜むタイプの層にとっては些かハードルが高い印象を与えてしまう。

 

全体的に単発の2Dアクションゲームとしては一貫して丁寧な作りであり、公式側からは同タイプの作品ではあまり見かけない「最大4人マルチプレイ対応」という部分をアピールポイントとしているため、もしプレイ環境が整うようであれば、一度は試して頂きたいところ。その一方で、シングルプレイに強いこだわりがあるというプレイヤーの場合、”多人数プレイに対応”といった部分には大小、忌避感を覚える場合があるかもしれない。

と言っても、真エンドの仕様を除けばシングル・マルチの両プレイモード間で特に区別されているとされる部分はないので、ひとまずどんな触り心地であるのか知りたいという方は、「ADVENTURE」をソロプレイで一通り最後まで遊んでみるだけでも十分に満足感を得られるはずだ。

本作「アバトール」は、取り分け16bitスタイルのアクションゲーム作品全般に強い関心を持つ方に強く推したい一本となっている。是非お試しあれ。

 

評価

 

個人的スコア(10点満点中)8.0

 

良い点

  • 16bitスタイルのゲームビジュアル&デザインによる王道的な2Dアクション
  • 最大4人までのローカルマルチプレイに対応
  • プレイヤーの腕前に応じた3種類の難易度と50ステージに渡る壮大な本編ボリューム

 

惜しい点

  • マップ(ステージ選択)画面からタイトルメニューに戻ることができない(一旦どこかのステージを選んでアクションパートに移行する必要がある)
  • 各消費アイテムに関する説明がゲーム内で確認できず、ドロップ時の見た目やステータス表示では効果を把握し辛い
  • 真のエンディングを見るためには最高難易度でのクリアが必要

 

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©Battle Axe 2020. Developed by Henk Nieborg and Bitmap Bureau Ltd.Licensed to and published by TOYBOX Inc.&n[…]

 

 

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